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地震の爪あと

私は 支援の旅 最終日に 地震の爪あとを見た。
5月21日 被災地に踏み込んだ私の目に入ったのは 大津波の爪あとばかり・・・
あの巨大地震でありながら 地震で倒壊したのもはほとんど見当たらない。
いや倒壊したが 津波にさらわれたのかもしれないのだが・・・
日程の最終日 予定していた支援活動は前日までに完了していたので まだ見ぬ 被災地視察を行った。
仙台から 塩釜 松島 東松島を6時間かけて回った。
仙台市内では大きな損傷は見られなかったが 東北大学のキャンパスを通り青葉城跡に向かった
伊達政宗候の銅像の近くにある 巨大な塔の最上部から翼の部分が崩落していた。
 また城跡のいたるところで 崩落が目立つ
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塩釜港に向かう
中央埠頭の南側に入った  液状化が起きたのか?  アスファルトの部分が波打ちうねっている。
護岸のコンクリート部分との落差が激しい。
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2m以上の落差が生じていた
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次に向かったのは 風光明媚な松島海岸
遊覧船の発着岸壁  約10cmほどのずれが見られた。
観光地として復興するのはいつの日か?
宮城県復興の一翼を担う地域なのだが・・ 「早く元気になってください
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東松島市 
津波に襲われた農地 取り残された漁船!  稲が実るのは果たして何時に・・・・
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津波にえぐられた鉄道 復旧する日が来るのだろうか?
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流失は免れたが 全壊に近い状態に  この家の道路を挟んで向かい側は 新築でまだ入居していなかった様子だが 建物は無残な姿に!
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東松島の 車の墓場を最後に 熊本に向けて走り出すが まだまだ非日常の世界から抜け出せない。
ハンドルを握りながら会話がと切れると
悪夢のような まるで地獄絵を見るような光景が脳裏に浮かび 自然と涙がにじむ・・
このような状態で車を走らせるのは危険なのだが・・・
やっと 心にゆとりを取り戻させてくれたのはSAのバラの花だった。
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私は彼らの心情を理解しようと勤めたが おそらく 何も理解できていないのかもしれない。
私は どんなに厳しい環境におかれても 阿蘇に帰れば 日常の生活が待っている。
しかし 彼らにはその日常の生活は何時戻るのか見通しさえたっていないのだから・・・・


瓦礫の間を行く老婆
「早く逃げてくださーーい」
 叫びながら 
津波にのまれた女性
おかげで私は命拾いした

   南三陸被災地にて



津波が家にやってきた
二階に押し上げられたとき
   母の手が離れた
暗闇の水中を
    必死に探す
見つからない
  やがて夜が明け
         潮が引く
冷たくなった母がいた

石巻渡波の被災者の声より



by sen1949 | 2011-06-05 09:56 | 震災関連

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