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3000mの稜線を歩く

2013年7月16日~22日 6泊7日の山の旅
この企画をはじめたのが1月の中ごろ  槍 穂高 を中心に 蝶 常念までを視野に入れて 計16コースの企画書を作る。 途中参加メンバーが決まると コースはかなり限定されてくる。
そうして最終的に絞り込んだのが 目的地 = 槍ヶ岳   ルートは ①槍沢を詰める ②天狗原経由 ③槍平経由 ④燕~の通称表銀座 の4コースだった
梅雨との兼ね合いを考慮しながら 16日スタートを決めた(梅雨明けが例年より早まり 大当たり)
今回のルート決定はスターと数日前  天気図を見ながら  雪渓を歩く 3000mの稜線を歩く そして槍ヶ岳へ・・・・安全に歩けるルート と言うことで 「天狗原~南岳~中岳~大喰岳~槍ヶ岳~槍沢を下る」ことにした。
フェリーの手配 も済ませ 現地情報は主に南岳小屋ブログから入手。 
思いつく準備は全て整った。
今回のメンバーは 私も含めて4名 合計年齢なんと272歳と言う高齢パーティだ。
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16日14:50 荷物を車に積み込んで 阿蘇を発ち フェリーの待つ大分へ向う。
ゆとりを持って大分港に到着ご乗船手続きを済ませて 乗船。
予約しておいた4人部屋に入り 直ぐにバイキングの夕食を摂る  あとは風呂に入って寝ているう
ちに 神戸まで運んでくれる。 なんと優雅な山旅? (若いころはいつも夜行列車か マイカーでの夜間走行だった)
17日 目覚めると ちょうど明石大橋が見えている 懐かしい風景だ。 やがて神戸港(六甲アイランド)に着く。  下船後  魚崎IC~阪神高速を経て 名神~東海北陸自動車道~中部縦貫道を走り 高山 そして平湯には ほぼ予定通り平湯温泉 アカンダナ駐車場に到着した。
当初予定は バスで上高地へだったが 荷物もあるのでタクシーを使った(5600円)
約20分で上高地の着く。  天気はまずまず  観光センターの前でベンチを借り昼食を摂る。
数分で河童橋へ 
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穂高が見えている まだ雪渓が残っている 予想以上!
今夜の宿泊は 横尾山荘  ゆっくり歩いて3時間ほどの行程だ。
小梨平を過ぎ 明神橋が見える頃 えええ なんと冷たいものがポツリ・・ポツリと 雨?
いやな予感が・・ 明神館前のベンチを借りて雨具を着る羽目に・・・。
それでも定刻16:00には横尾山荘にチェックイン9500円(1泊2食) 昔のイメージとは全く異なる立派な建物と綺麗に清掃された館内 だった。
17:30の夕食前に 少し散歩 涸沢に向かう橋を渡る。(このころ小雨 ・・~)
夕食時にまた大粒の雨が・・ これはえらいこっちゃ  明日はどうなる???
はやる心を抑えながら 明日に備えて早めに休む。(時々目覚めて雨の様子を見る)
18日 4:30起床  大雨の音はするが 雨脚は強くない 眠い目を擦りよく見ると 雨どいから溢れた水の音だった(このとき小雨) 5:30朝食  6:00スタート 小雨のため雨具着用(乾燥室のおかげで快適)
悪天候なのでとりあえず 槍沢ロッジまで行ってその後の判断をすることに・・  
b0056282_1122012.jpgb0056282_11234994.jpg一の俣に差しかかるころ青空が覗く いつの間にか雨が上がった。  ラッキー  気圧が少し上がっている 過去の経験から天候回復の兆しだ。 

7:50 槍沢ロッジに到着 雨は上がり 青空が増えている  雨具の上だけ脱ぐことに・・・
8:45 ババ平到着  ここで雨具を脱ぎザックにしまう。  (高度が上がっているのに気圧が上がっている)
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季節はずれ いやここでは普通 桜が咲いていた。
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テントが二張り 雨の中過ごしたのかな?
これから向う 天狗原からの上り横尾尾根が見えてくる
少し休みを入れて もう天候は大丈夫と言うことで 予定通り 天狗原分岐に向けて歩き出す。
晴れまがでたせいか 気分も明るくなる。  数十年ぶりに戻ってきた 懐かしい感じがする。
水俣乗越し分岐で一息入れ リンゴを分けて食べる。
そして天狗原分岐が近づくと(10:30) いよいよ雪渓が現れた。
天狗原分岐到着 11:15 ほぼ予定通り 約10分ほど休憩する ここで槍沢を詰める登山者と別れることに・・・
b0056282_11583318.jpgb0056282_1283648.jpgb0056282_12111510.jpg私たちは 左に進路を取り 雪渓を少し上り 左岸から右岸に向けてのトラバースが始まる。
もちろんアイゼンは準備していたが 雪の状況から不用と判断する。  最初の雪渓は緩やかな斜面だった。
それでも雪になれないメンバーはへっぴり腰になりがちだ。 (軽く蹴りこみながら靴のエッジを聞かせるようにとアドバイス) 飲み込みが早い  これで安定した歩きができる。
ここで 今回の目的地 槍の穂先が見え 皆さん感動!!


急な斜面では 歩きやすいように雪きりがしてあった。  南岳小屋スタッフの皆さまありがとう!
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雪渓を過ぎると 大きな岩がごろごろ その間をぬっての岩登りになる。

こののち 天狗原を通過し(天狗池は雪ノ下で面影はない) いよいよ横尾尾根に差しかかる。
皆息が上がり始めているので小休止!!  エネルギー補給!
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ただいま14:20 予定では南岳小屋のはずが かなり遅れている。 しかしまだまだ天気も良いし
時間もたっぷりあるので・・・・と思っていたのもつかの間  こののち1時間ほど 稜線下部の岩場に差し掛かったとき 濃霧が発生!  何とか足元が見える間に急峻な岩場と梯子は通過できた。
稜線にでると何も見えない おまけに 強風(15~20m)が吹いてきた。
しかしここまで来れば 後は南岳を越えて南側に少し下れば 南岳小屋がある。  ここは4度目の通過点なので 濃霧でも問題ないと・・・・・  そして15:50ようやく南岳小屋に到着した。
長い行程だったが 今回のトレッキングで一番きつい区間を乗り越えた  夕食を取りながら内心ほっとしていた。
19日 4時に目覚めるとおおおお なんと霧は晴れ快晴! 急いで小屋をでて 獅子岩方面に向う
南東の空が薄く赤みを帯びてきた 北穂高の小屋には明かりがついている  そのはるか向こうに うっすらと富士の姿を見る。  ここで仲間を起こしに行くが・・・
徐々に明るさをまし  八ヶ岳が雲海に浮かんでいる  寒さに耐えながら20分ほど ようやく東の稜線が金色に染まり 太陽が顔お出す。  ご来光だ! 感動の瞬間を迎える。
目を移すと 槍ヶ岳の黒いシルエット  重厚は笠が岳  南アルプスの山々が雲に浮かんで見える。 
同行の2名の女性はついに起きてこなかった。この光景を見ない もったいない  昨日の行程がきつかったのか?  肉体よりあの濃霧で精神的なダメージかもしれない。
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そして朝食後 6:30 4人揃って南岳で 快晴です  いよいよ今日はメインイベント
南岳~中岳~大喰岳の稜線を歩き 槍ヶ岳に向います。
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8:20 中岳山頂
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9:10 大喰岳 から槍ヶ岳を見る
ここから下って 飛騨乗越しの鞍部に降り 最後の上りを槍ヶ岳山荘に向う
9:40山荘到着 (山荘が大きくなっているのにびっくり)ここでザックを下ろし 充分休憩を取って 10:00 槍にアタック開始
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さあもう一息
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鎖場もクリヤーし目の前の梯子を使って山頂へはこの上の2連の梯子を上ります。
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10:28やったーーーー 山頂です  念願の槍ヶ岳全員自力で登頂成功です。

続き 下山は明日アップします 
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by sen1949 | 2013-07-23 11:28 | 回想(登山)

3000mの稜線を歩く後半

このトレッキング 前半は 上高地~横尾山荘(泊)~槍沢ロッジ~水俣乗越し分岐~天狗原分岐~天狗原~横尾尾根~南岳~南岳小屋(泊)~南岳~中岳~大喰岳~槍ヶ岳
そして 後半は槍沢を下ります。
b0056282_9551878.jpg1828年7月28日「播隆上人」が初登頂し開山されたといわれている。 今では 鎖や梯子が設置され 多くの登山者が安全に登れる様になっているが 当時は クライミングの装備もほとんどない中で絶壁を登坂するのは至難の業であったと思う。 私は槍ヶ岳には4度目だが登頂は3度目 記憶が曖昧だが 最後の2連の梯子は以前のルートと異なっている??  還暦も過ぎきついかなとの思いもあったが 以前より楽に上る事ができた。
小林喜作氏の喜作新道 穂刈三寿雄氏による槍ヶ岳山荘の開設 などもあり より多くの方がこの絶景を楽しめるようになった。
槍ヶ岳に限らず 北アルプス全体の登山道整備 山小屋の設置などもあり 今の登山ブームに繋がっているのかも?

b0056282_10313628.jpg槍ヶ岳は人気のある山 山頂は混雑していることもあるが ルートを工夫し比較的空いているであろう時間帯に槍に到着と言うプランが功を奏し この日の山頂は私達を含めて7名 記念写真を撮ったり 周囲のやまなみを眺めたり ゆったりと絶景を堪能した。  下山途中地下足袋と黒のTシャツ姿の若者にあった いや速い 岩を飛ぶように上って行く
そして下山中にまた追いつかれた  二言三言会話を交わして分かれた。 よく見ていると素晴らしいバランス しかもあの速さでしっかり身の安全を確保している。「彼は山荘のスタッフ」ルートの点検なのか?
もちろん私たちはシニアのグループなので 急がず ゆっくり 安全第一  往復40分 山頂滞在20分と言うペースだった。
山荘で早めの昼食「カレー」が旨かった。  これはお勧めできないことなのだがビールを一缶 格別の味だった。

昼食 休憩も終えて 11:40いよいよ下山開始 槍沢を下る  予定はやり沢ロッジまでなのだが 往路に泊まった横尾山荘が快適だったので そこまで足をと言う声も・・ (槍沢ロッジ前で判断をすることに)
日差しをさえぎるものもない がれ場をジグザグに下るのだが 昔に比べると雲泥の差よく整備されているのに驚いた  これも皆 山荘のスタッフの努力なのか?「感謝」
殺傷ヒュッテを左に見て  急坂を下る    振り返ると槍が遠くなっていく↓ 
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b0056282_10461410.jpgここは播隆上人が寝泊りしたと言う播隆屈(通称=坊主の岩小屋)  
播隆上人が登頂し 50年後 外国人で初めて登頂したのが「ウィリアム ゴードン」くしくも同じ7月28日だった   1892年ウォルター ウェストンが登頂 その25年後ウェストン夫妻が登頂した これが女性初の登頂だと言うことです。
そののち 上高地から 中房温泉から ・・・・ 多くの登山者が槍の穂先を極めることになる。
今では私にも登れる山になったが 開山当時は命をかけたアプローチであったことが想像できる。
先達たちの努力に感謝しながら 合掌し別れを告げる。

さらに下山 だが 皆高齢と疲労の蓄積 ペースが上がらない  天狗原分岐まで下つた。 韓国からのツアー団体が上ってきたので私一人ペースを上げ 約100mほど先行し雪渓の雪で持参のワインを冷やす。
10分ほどで追いついてきた仲間と 冷たく冷えたワインを分ける 美味い!! 暫く休憩後更に下山。
水俣乗越し出合 沢の水は消えていた。  10分ほど下ったところで リンゴを冷やし皆で分ける。 これも美味い。 エネルギーが補給されると少し元気がでる。
ババ平に着いた。 やり沢ロッジまでもう直ぐだ が 足取りが重く・・・ 
槍沢ロッジで休憩 泊まるか? 横尾まで下山するか?・・・ 横尾までの結論を得た。
このペースだと1時間半 現在2:30 4時には到着できるだろう。
しかしこれは無謀な一面もある。 朝6時から歩き始め3000mの稜線を歩き 槍に登頂し急坂を下ってきた。
すでに8時間30分行動している。 「常識的にはここでとまるのが正解」 横尾まで下ると10時間の行動になってしまうからだ。  若いときならともかく 高齢のパーティーにとっては危険な行動なのだが 快適な夜を過ごせる(けして槍沢ロッジがよくないと言うのではない 槍沢にもお風呂があるし) 
 トップにペースを落とすようにお願いし 横尾に向けて歩き始める  だが16:00を過ぎるかもしれないので
元気な2名に 先行してチェックインの手続きをお願いする。  残った私達も時速にして3km程度のペースを維持しているのでそれほど遅くはない・・ 私は写真を撮りながら最後尾を行く。
二の俣を過ぎ 一の俣を過ぎるころ 同行者のペースが落ちているのに気づく。 想像だが 本人はペースアップしていると思っているかも?  あと1kmの所で私が追いつき横尾までたどり着いた。
先行組みはちょうどフロントで手続き中  どうやら数分の差だったようだ。
良かった 良かった 皆無事下山。  お風呂と 夕食と なんと言う贅沢な山歩き。
疲れのせいか皆早めにベッドに・・・
私は 3時に外出し 星を眺める。  満天の星  天の川  そして流れ星  ゆっくり移動する人工衛星まで
視力の衰えが否めない私にさえ くっきりと見える。  3:20部屋に戻り一休み。
7月20日 今日は上高地まで・・・2時間半ほどだ  
実はひそかに考えていたことがある  昨日は槍沢ロッジ泊の予定 上手く行って横尾まで下れたときは
涸沢往復も可能だと・・・  しかし皆その元気はなさそうなので 上高地に下り 午後乗鞍に行くことにした。
朝食後 ゆっくりと出立  梓川の流れ 穂高の山並みを眺めながらゆっくりと下る
明神で右岸に渡り 往路と別の道を辿る。  河童橋には予定通り到着。
写真を撮るもの お土産を買う者  それぞれ一時を過ごし 平湯の駐車場に向った。
アカンダナ駐車場でパッキンを解き 乗鞍用にサブザックに  平湯バス停まで徒歩10分 今夜の宿を確認して 昼食を摂り 乗鞍行きのバスの乗る。 約1時間ほうの木平経由で 畳平に到着する。
こちらは観光地 多くの人が歩いている。  予定は最終バスに乗ること。
剣が峰に向けて歩き出す。 
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位ヶ原の雪渓でスキーやボードを楽しむ人たちがいた。
歩き始めて約1時間で頂上に到着 暫く休憩し畳平に到着すると最終2便前のバスに間に合った。
乗鞍スカイライン 車窓から見る 槍~穂高  笠が岳 素晴らしい景色を楽しみながら 平湯の宿に入った。  穂高荘倶楽部 ここは温泉だが 簡易宿泊施設(仮眠ルームを備えていて)山行きには便利な宿である。  ゆったりと風呂で汗を流し  夕食は 一品料理を数種類オーダーして 生ビールを満喫。
明日は 神戸まで走るとフェリーが待っている 行程は5時間ほどなので急ぐ必要もない。
お店が閉まる間際まで堪能した。
7月21日 さて時間が余った どこに行こうか?
まずは 宿をでて 直ぐ近くの 平湯大滝を見に行った。
それから 帰路の途中 鍾乳洞を大橋コレクションを見る。
流水で冷やしたトマトが旨かった。
高速のサービスエリア(ひるがの) 昼食 だが  ここは便利 少し歩くとSAの外にあるお店に行ける。
道路公団時代にはなかったこと  民営化の効果だろう!
車中 皆さんうとうとと するとドライバーの私もいつの間にか眠気が・・・
PAに止まりながら 走る 同乗者も私を気遣っていろいろお話しながら 何とか神戸六甲アイランドに着き
予約していたフェリーに乗船。  
フェリーでは お風呂に入り バイキングを時間いっぱい楽しんで あとは眠っている間に大分港に到着した。
22日9:00 無事阿蘇帰着。
今回の山行き 63歳~75歳の4名 6泊7日 山小屋3泊 3000mを越える五峰を歩いた。
雪渓あり 岩登りあり 梓川の清流沿いの穏やかな道あり 数え切れないくらいの野草有り 感動の山旅だった。  下界との気温差  気圧の差  いろいろ体験できた山旅も一つ 残念だったのは 雷鳥に合えなかった事。  南岳周辺では雛を連れた雷鳥がいるはずだったのに・・・ 
すでに来年の企画 構想を始めているが 何時まで体力が持つのやら・・・
今回の山旅で実感したのは 体力を超越する気力の存在だった。
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by sen1949 | 2013-07-22 20:33 | 回想(登山)